日本政府は、2023年2月に『GX (グリーントランスフォーメーション)実現向けた基本方針~今後 10 年を見据えたロードマップ~』を閣議決定し、脱炭素、エネルギー安定供給、経済成長の3つを同時に実現するために必要となる以下のような方針を策定している。その方針では、脱炭素を成長の機会として捉えいくことを提唱し、企業に先行投資を促す仕組み等を提供することで、各企業のビジネス創出・脱炭素を推進する内容が示されている。各企業はそれらに沿ったビジネスを展開をすることで、今後起こるだろう変化への順応と成長が期待できるため、今後の動向含め、チェックをすべきと考える。なお、当方針は、石炭火力発電・原子力発電の継続利用、水素の製造方法の観点などで、海外や、環境NGOから批判を受けている点もあるためそのあたりも合わせてチェックすることを勧める。
【GX基本方針(概要抜粋)】
- エネルギー安定供給の確保に向け、徹底した省エネに加え、再エネや原子力などのエネルギー自給率の向上に資する脱炭素電源への転換などGXに向けた脱炭素の取組を進めること。
- GXの実現に向け、「GX経済移行債」等を活用した大胆な先行投資支援、カーボンプライシングによるGX投資先行インセンティブ、新たな金融手法の活用などを含む「成長志向型カーボンプライシング構想」の実現・実行を行うこと。
【GX基本方針 経済産業省HPリンク】
■GX実現に向けた基本方針の概要(PDF形式:1,447KB)
■GX実現に向けた基本方針(PDF形式:563KB)