【背景】
現在、地球環境はメディア等で報道されていますとおり、人間の経済活動によって増えすぎたCO2によって、世界各地の気温が上昇し、国連のグテーレス事務総長のお言葉を借りるなら、「地球沸騰化」といわれる状況になってきました。
12万年ぶりの暑さと言われた2023年の夏ですが、これはまだ、世界の平均気温が産業革命から+1.5℃上昇した状況を一瞬経験したにすぎず、何も手を打たないままだと、さらに+5.7℃まで上昇し、これまで以上に甚大なる被害が想定される状況となっています。
また、世界の平均気温が+2℃を超えてくるあたりからは、北極・南極の氷がすべて融けてしまい、それ以降に対策を施しても、元の地球環境には戻らない状態に突入すると言われています。
この問題は10年以上も前から、国連や研究者の間で課題視されてきたものの、国家間の合意形成は非常に難航し、かつ、地球環境への配慮は、企業における利潤追求という目的には「そぐわないイメージ」、および「そぐわない一面」があることで、積極的な対応が進みづらい状況がありました。
そのような中でも、世界の一部の企業やNGOは、この気候変動の影響を最小限に抑えて、事業環境の維持・持続的発展をさせていくために気候変動対策に関する「イニシアチブ」を立ち上げ、具体的な脱炭素に向けた取り組みを展開してきました。今では自社のみならず、サプライチェーンに関連する各企業に対し、脱炭素に向けた取り組みを求め、取引基準として規定するような動きも活発化しています。その影響は金融業界・投資家にも広がり、脱炭素経営は、単なるCSRの一環ではなく、事業の本流に組みこまざるを得ない状況となってきています。
【脱炭素取り組み相談所】
(1)企業とNPOの両方の観点を理解するものの集団
当団体は、企業出身者(現役中心)と、NPO等での環境ボランティアの両方に参画するものの集まりです。企業の意思決定ロジックの中で生活すると同時に、環境やSDGsに関するあるべき姿を人に伝える中で、常にその優先順位、注意すべき点に思考を巡らせて生活をしています。
(2)思いは『子どもや孫にあたりまえの地球を残したい』
環境ボランティアを通して、純粋に気候変動を止めて、次の世代にあたりまえの地球を残すことを願っています
(3)非営利団体
環境コンサルタントはビジネスとしても成り立つ職業です。ですが、コンサルタントに費用を支払う文化は、日本の場合、まだまだ一部の企業に限定され、馴染みが少ないと考えています。我々の目的はあくまでも脱炭素を地球のリミットに間に合うように進めること、広げていくこと。そのため現時点は非営利団体、完全ボランティアとして運営していきます。ただし、交通費、印刷費等の、必要経費の取り扱いについては今後検討予定です。
(4)脱炭素経営をこれから始める方の第一歩を支援
環境省、経済産業省、各地方自治体等は、脱炭素経営にかかわる情報発信をにわかに強化してきており、沢山のガイドブック、補助金情報等をホームページ等を通して公開しています。ただ、お立場の関係上、網羅的な情報で文量が多くなり、かつ脱炭素ソリューションを提供する企業の具体的な「社名」を含んだ情報は、ご紹介しづらい状況とも推察します。当相談所は、初めて脱炭素に取り組む企業様に、「世界・日本・他企業の動向」「何を求められているか」「まずやることは?」に着目した情報を、可能な限り簡潔に、具体的にお伝えしていくことで脱炭素経営をこれから始められる企業様の取り組みを支援していきたいと考えています。
ビジネスには『変化はチャンス』という言葉もあります。何かしたいけど、一歩目に何をすべきかわからない企業様、ぜひ一緒に「はじめの一歩」を踏みだしましょう。
京都府地球温暖化防止活動推進員
脱炭素取り組み相談所 代表
京エコロジーセンター 環境ボランティア
GX検定アドバンスト資格取得
GX検定ベーシック資格取得
(環境省 脱炭素アドバイザー認定資格)
乃一 井泉(のいち せいせん)